自己紹介
すぐに役に立つ本は、すぐに役に立たなくなるのである。
小泉信三『読書論』
入谷亮介(いりたにりょうすけ):数理生物学の研究をしています。趣味は、フォント、字を書くこと、数学、読書などです。
連絡先
E-mail address: gmail @ Lambtani (メールの宛名は「入谷さん」等、立場や年齢関係なくフランクな感じが、どちらかと言うと好ましいです。)
研究内容
数理生物学の内容には、何でも興味があります。実際に私が独自であるいは共同で行なった研究内容には、次のようなものがあります。 皆さんと一緒に、興味の範囲を広げていけると嬉しいです。
- 異種間の交配が、生物の共存や進化に及ぼす影響とは?(学生との研究)
- 感染症を媒介するベクター生物の存在が、感染症の存続に及ぼす影響とは?(学生との研究)
- 生物はなぜ協力するのか?
- 生物はなぜ移動するのか?
- 生物の性比(オスメス比)の適応進化は、どういう選択圧で駆動されるのか?
- 生物の自家受粉はいつ有利なのか?
- 生物の病原体の進化を駆動する要因としての、宿主生物のステージ構造の意義はなにか?
- 宿主生物の行動を操作する寄生者が、多くの生物種の共存する状況で担う、役割とは?
- 異なる生物が異なる場所に生息するとき、そうした種・空間異質性が多様性に及ぼす影響はなにか?
- 生物間相互作用が生物群集の多様性に及ぼす影響は?
- 生物の生態・進化・非線形ダイナミクスにおける普遍的構造はなにか?
経歴・背景等
経歴
- 2023 – 現在 理化学研究所・iTHEMS、上級研究員
- 2019 – 2023 理化学研究所・iTHEMS、研究員
- 2016 – 2019 カリフォルニア大学・バークレー校 研究員
- 2016 – 2019 英国 エクセター大学 研究員(兼任)
- 2014 – 2015 ローザンヌ大学(ローザンヌ・スイス) 訪問研究員(学生)
- 2013 – 2014 CEFE, CNRS(モンペリエ・フランス) 訪問研究員(学生)
- 2011 – 2016 九州大学・大学院・システム生命科学府 一貫制博士課程
- 2007 – 2011 京都大学・理学部 主として数学を修める
- 2000 – 2006 滝川学園(中学・高等学校)
- 1994 – 2000 神戸市立・西須磨小学校
基本的理念
研究する上で最も重要なことは、議論できることと、主体性と、系への興味だと思っています。一緒に研究して、生き物の世界の不思議を解き明かしたいと考えています。
小さい頃はとにかく昆虫と算数が好きで、その「好き」を止めることなくこうして研究者になりました。博 士課程からフランス・スイス、そして学位取得後(=博士になってから)には、イギリスの大学に雇用されてアメリカと、いろんな国や地域に住みました。どの地域でも、私に合うところ合わないところ、好きなこと困ったことを発見しながら、現地に住んでいる方々と交流すること、そして自身の興味・研究を深めることを楽しみました。こうした経験は、私が日本(母国)でどう考えてどう行動するか、という人生観を形成するのに大きな影響がありました。研究を通じていろんな方々に出会うなかで、少しでもそうした経験を共有したり、研究のお話をしたりすることを楽しんでいき、私より若い世代の方々にとって少しでも励みになりたいと思っています。
研究・キャリアに関する講義・講演・セミナー・寄稿の依頼などは、随時受け付けております。どうぞお気軽にご一報ください。